村山 香月
渋谷教育学園幕張高等学校
渋谷教育学園幕張高等学校
ふな美での二年半 今思うと、私の受験は失敗続きの一年間であった。高三の春、基礎科からデザイン科に進み、気持ちを新たに臨んだ。一学期はただ課題を楽しみに通っていたが、夏頃から評価が下がり始め、完全なスランプに陥ってしまった。当時の私はいつまでも追いつけない浪人生の背中と、上手くなっていく現役生を前に、焦りと不安で一杯になっていた。そんな時、先生は「本番で一番良い作品ができれば良い」と励ましてくださった。この失敗も成功に繋がり得るのだ、とほっとした。ふな美の先生方の一人ひとりの個性を理解したきめ細やかな指導は、自分の課題を見つける手助けになった。高一の夏から通っていた基礎科では、技術は勿論のこと、作品を作ることに対しての根本的な心のありかたも学んだ。二年半もの間、真面目に制作を続けてこれたのは、温かい仲間達や熱い先生方の指導など、周りの支えがあってのことだ。ふな美という場所に出会えたことに感謝したい。
東京都立 小松川高等学校
怒涛の九ヶ月間でした。はじめは浪人生や基礎科上がりの子の描く絵に圧倒されながらも、必死に課題に取り組みました。夏期講習や冬期講習などでは講評で言われたことを早く次の課題に繋げたくて、家に帰ってもずっと絵のことを考えていました。講評での先生方からのアドバイスは、基本的な明度・彩度の話から、受験する科ごとに求められているものの違い、自分では気づいていない描き癖のことなど、毎回ハッとするようなお話ばかりでした。また、同じ課題でもいろんな見方があることに気づかせてくれた友だちにも感謝しています。本当にあっという間だったけれど、とても充実した時間を過ごせました。ふな美で過ごした日々は、これから始めるすべての基礎になると思います。ありがとうございました。